新築で購入した家でも、やがて外壁が劣化してきて塗り替えをしないといけなくなりますよね。
では、塗り替えの時期はいつが良いのだろう?と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗り替える時期が早すぎても損をしたような気分になりますし、遅すぎても劣化が進行してしまい、雨漏りなどが心配になるのではないでしょうか。
この記事では、外壁塗装をおこなう最適な時期について解説します。
外壁の塗り替えを行う時期の目安
外壁塗装を検討するのはどんな時期でしょうか。
- 外壁に汚れが目立ってきたがら
- 近所が塗り替えを行っていたから
- 外壁が劣化して雨漏りが心配になったから
など様々な理由があると思います。
しかし、「外壁の汚れが目立つけどまだ大丈夫かな」と外壁塗装の必要性を感じていない方も多いのではないでしょうか。
ここでは外壁塗装の必要性を紹介します。
外壁塗装は10年経過したら塗り替えを行うタイミング
日本の住宅でよく使われている窯業系サイディングボードですが、その窯業系サイディングボードの主成分はセメントです。
セメントの表面は防水性が低いため、工場で塗装をおこない表面を保護しています。
しかし、塗膜が劣化してくると防水性が低くなりますので、適切な時期に塗り替えが必要です。
目安としては、10年で1度の塗装を行うことが多いようです。
塗料の種類と耐用年数
外壁塗装の塗り替え時期の目安と言っても、使用している塗料によって耐用年数が異なります。
外壁に使われる塗料にはいくつか種類があり、それぞれ耐用年数が異なるため、次の塗り替えが必要になる時期も変わります。
塗料の種類と耐用年数を確認してみましょう。
一般住宅の外壁塗装では、ウレタン塗料やシリコン塗料がよく使われていましたので、6~14年前後が塗り替えのタイミングになります。
塗り替えのタイミングを逃し、そのまま放置してしまうと外壁塗装だけでは済まされず、莫大なリフォーム費用が掛かってしまう恐れがあります。
塗り替えのタイミングを逃さないためにも、定期的なメンテナンスを行い、塗膜の機能が失われる前に塗り替えをおこなうことが必要です。
外壁塗装の必要性
外壁塗装は建物の美観を保つだけではなく、外壁を保護する目的があります。
定期的にメンテナンスをおこなわずに放置してしまうと、以下のような問題が発生する恐れがあります。
雨漏り
雨漏りは屋根からと思われがちですが、外壁から発生することもあります。
外壁塗装をおこなわないと、塗膜が劣化し防水性の低下やひび割れ、外壁材の目地やサッシ回りのシーリング材の劣化などで起こります。
害虫の侵入
外壁のひび割れをを放置すると、ひび割れから水が侵入してしまい、湿気がたまりやすくなりシロアリ被害に遭う可能性が高まります。
害虫により建物の内部が腐食してしまうと、建物の耐震性に影響がでる危険性があります。
建物の寿命が短くなる
建物は常に紫外線や雨風にさらされているため、塗装を行い建物を保護しています。
塗装せずに放置すると建物自体が劣化していき、耐久性が悪くなり、建物の寿命が短くなってしまいます。
安全な環境で生活するためにも、定期的なメンテナンスが必要になります。
こんな症状がでたら塗り替えのタイミング
色あせ
初期症状
塗膜が紫外線や雨風にさらされ続けると、色あせや変色を起こします。
早急に塗り替えを行う必要はありませんが、塗り替えの目安として覚えておきましょう。
艶がなくなった
初期症状
塗膜が紫外線や雨風にさらされると艶がなくなってきます。
まだこの段階では見た目意外に問題は起こりませんが、経過観察は行いましょう。
カビやコケが生えている
早めのメンテナンス
カビやコケが生えている場合は、塗膜劣化による防汚機能が低下しています。
カビやコケを見つけたら、早めのメンテナンスを行いましょう。
チョーキング現象が起きている
早めの塗り替え
チョーキング現象とは外壁を触った時に白い粉がつく現象で、紫外線や雨風の原因による塗装の表面が劣化して起こる症状です。
このチョーキング現象を放置しているとひび割れなどに発展してしまう恐れがあるので、早めの塗り替えを検討しましょう。
塗膜の膨れ・剥がれ
早急に塗り替え
塗装した塗膜が紫外線や雨風によって密着性が低下することで、塗膜が膨れたり剥がれの症状が現れます。
塗膜の膨れや剥がれを放置すると雨水が侵入してしまい、ひび割れ等を引き起こす恐れがあります。
外壁のクラック(ひび割れ)
早急に塗り替え
クラックの幅が0.3mm以下程度の小さなものをヘアークラックと言い、幅が0.3mm以上のものを構造クラックと言われています。
構造クラックを放置すると雨水が侵入してしまい、カビや雨漏りの原因になる他に建物自体の強度も低下してしまう恐れがあります。
シーリングのひび割れ
早急にメンテナンス
サイディングボードの継ぎ目やサッシ回りなど、シーリングが劣化してひび割れや剥がれが引き起こしていることがあります。
シーリングが劣化してひび割れや剥がれが起きている場合は、「打ち替え」や「増し打ち」を行い、雨水の侵入を防ぐ必要があります。
外壁の劣化には様々な症状が現れます。
早急な塗り替えが必要でないものから、建物自体の劣化につながる重大なものまでいくつかあります。
劣化症状を放置すると、どんどん劣化が進んでしまいますので、症状が現れたら早めのメンテナンスが大事です。
外壁の塗り替えで最適な季節は?
外壁を塗り替えるのに適した季節を紹介します。
外壁塗装に適した環境は、気温5℃以上、湿度80%以下が塗料の乾燥に適しており、この条件であれば塗り替え工事は年中できます。
それぞれの季節に対して外壁塗装のメリット・デメリットを紹介します。
季節 | メリット | デメリット |
---|---|---|
春(3~5月) | 湿度が低く空気が乾燥していることから塗料が乾きやすく工事にはベストな時期 | 4~5月は不安定な天候が多く作業期間が延びてしまう |
夏(6~8月) |
梅雨時期で雨が降ってなく適切な湿度を守れば問題なく塗装できる 気温が高いため塗料の乾きが早く伸びもよいため作業スピードが早い |
雨の日は工事ができないため工期が延びる 養生をするため窓を閉め切ると暑い |
秋(9~11月) | 空気が乾燥し気候も穏やかなため施工がしやすい季節 | 台風シーズンになるため天候が不安定になり工期が延びる |
冬(12~2月) |
空気が乾燥しているため塗料の定着が良いため施工しやすい季節 養生で窓を閉めたままでも支障がない |
日照時間が短く他の季節と比べ作業時間が短くなってしまう 気温や積雪の影響で工期が延びる可能性が高い |
このようにそれぞれの季節にメリット・デメリットがあります。
春や秋は施工がしやすく、その他の季節と比べ着工数が多い傾向にあります。
10月から年末にかけては、夏の台風や暑さで劣化した外壁をきれいにしてから新年を迎えたいという方が増えます。
冬は雨や雪が降ってなく、気温と湿度が適した環境であれば塗装可能です。
まとめ
外壁の塗り替えは、築年数や劣化状況により変わります。
目安としては、新築から10年経過したら外壁の劣化状況を観察しつつ、気になる症状がでた際は早めに塗り替えを検討しましょう。
外壁の劣化症状は放置せず、業者に塗装が必要かどうか外壁の診断を行ってもらうようにしましょう。
外壁塗装工事は、2週間程度かかるのが一般的です。
外壁の塗り替えを決めたら、どの時期に塗装工事を行うのか、スケジュールに余裕をもって決定すると良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
船橋市と習志野市を中心に外壁塗装を行っている習志野建装では、無料相談を受け付けています。
塗り替えを行う時期やタイミングでお悩みの方は是非一度ご連絡ください。
お電話でのお問い合わせ ☎0120-747-186
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