ベランダ・バルコニーは雨漏りしやすい?原因と対策を解説!

 

ベランダやバルコニーからの雨漏りについて不安な方も多いのではないでしょうか。

ベランダやバルコニーは、外壁から飛び出た形で設置されているため、紫外線や雨風の影響を受けやすく雨漏りの原因となる箇所と言えます。

「バルコニーの下の部屋に雨漏りが起きてしまった」「バルコニーの床にひび割れがあるけど雨漏りの原因になる?」など雨漏りを放置すると危険です。

この記事では、雨漏りの原因と対策をご紹介します。

 

 

バルコニーが雨漏りを引き起こしやすい原因

 

雨漏りは屋根から起こるという印象と考えている方も多いのではないでしょうか。

紫外線や雨風に晒されている屋根は、最も雨漏りが発生しやすい箇所であります。

屋根以外にも外壁や窓サッシなどからの雨漏りもあり得ます。

バルコニーも例外ではありません。

バルコニーは、お部屋の掃き出し窓から出たところに床があり、物干しのスペースとして使用されている方も多いのではないでしょうか。

南面に設置されていることが多く、太陽の熱や紫外線に晒されやすくなります。

バルコニーはベランダと違って屋根がないので、雨が降るとバルコニー全体が雨水に晒されてしまいます。

雨水や太陽の熱・紫外線に晒されやすいというバルコニーの特徴から屋根や外壁と同様に雨漏りが起こりやすい環境にあるということです。

 

バルコニーとベランダの違い

 

2階以上に設置されていて、屋根がないのがバルコニー、屋根があるのがベランダです。

1階に設置されているのは、テラスやデッキです。

 

ルーフバルコニーとは?

 

ルーフバルコニーの「ルーフ」とは屋根という意味で、床が下階の屋根スペースを使って設置されたバルコニーのことです。

バルコニーやベランダと比較して面積が広いのが特徴です。

ルーフバルコニーは屋根代わりにもなっているタイプなので、バルコニーの下にはお部屋が存在します。

 

バルコニーの構造

 

住宅の屋根は、屋根材(瓦・コロニアルなど)や板金材が取り付けられています。

外壁であれば、外壁材(窯業系サイディング・モルタル壁など)です。

では、バルコニーはと言うと、床が防水層(ルーフバルコニーでは屋根の役割にもなります)や手すり壁、笠木などたくさんの建築材が使用されています。

具体的にどのような建築材が使用されているかご紹介します。

 

床(防水層)

下にお部屋が存在しないバルコニーなら床だけの役割ですが、ルーフバルコニーではバルコニーの床でもあり、下のお部屋の屋根としての役割でもあるため、床には防水層が造られています。

バルコニーでは、物干しやガーデニング・ベンチを置いてくつろいだりなど、人が乗ったり歩いたりするため建物の一部としてしっかりとした構造である必要があります。

後付けのバルコニー以外は、雨水が適切に排出されるよう勾配がつけられており、床には必ず防水層が造られています。

 

手すり壁

バルコニーを囲っている壁のことを手すり壁と呼んでいます。

手すり壁は外壁と同じ材料を使用していることがほとんどです。

壁の内側は、床(防水層)から垂直に立上りと接しており、壁と立上りの境目に水切り金物が取り付けられている建物もあります。

 

笠木

手すり壁の上部に取り付けられている部材のことをいいます。

床(防水層)や屋根と同じように、雨水の侵入を防ぐ役割があります。

また、見た目やデザイン性を高める役割もあり、笠木の上に筒状の手すりを設けているタイプもあります。

 

バルコニー構造の箇所別の雨漏り発生原因と解決策

 

ここからは、雨漏りの発生原因と解決策についてご紹介します。

 

床(防水層)からの雨漏り発生原因

 

バルコニーの床から雨漏りが発生するケースにおいては、防水層に問題が起こることがほとんどです。

防水層とは雨水の侵入を防ぐため、塗膜やシートで施工された防水のことをいいます。

戸建住宅では、FRPやウレタンといった防水施工が多く、さらに防水層を守るためにトップコートと言うコーティング塗料が塗装されています。

 

トップコートの劣化

バルコニーは紫外線や雨風に晒されているため、床の表面には、防水層を保護するためにトップコートが塗装されています。

そのトップコートが、経年によりひび割れや剥がれなどを引き起こしてしまい保護の役割を果たさなくなります。

 

防水層の露出

防水層を保護しているトップコートが剥がれてしまうと、その下に施工してある防水層が露出してしまいます。

防水層が紫外線や雨風に直接晒されることによって、防水層の劣化がはじまります。

劣化によって、防水層にひび割れや剥がれ、傷みなどが生じてしまうことで、防水機能がなくなり雨漏りへと発展しまいます。

 

 

外壁・手すり壁からの雨漏り発生原因

 

バルコニーを囲っている手すり壁は、外壁と同じ仕上がりになっていることが一般的です。

外壁材は様々な種類がありますが、窯業系サイディングやモルタル壁がより多く使用されています。

 

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、サイディングボード同士の継ぎ目(目地)にシーリング材が充填されています。

シーリング材は水の侵入を防ぐのと、建物の揺れから外壁材を守る役割を担っています。

そのシーリング材にひび割れや亀裂がみられたり、剥がれて隙間ができてしまった場合、そこが原因で雨水がサイディングの内側に侵入してしまうと、サイディングや下地に悪影響を及ぼすばかりか、お部屋の天井などに雨漏りにつながる恐れがあります。

 

モルタル壁

モルタル壁で雨漏りの原因となり得る症状は、外壁表面に見られるクラック(ひび割れ)です。

クラック(ひび割れ)には幾つかの種類があります。

外壁に髪の毛ほどの細い(0.3mm以下)亀裂をヘアークラックと呼びます。

ヘアークラックは、、外壁表面に塗られた塗膜に発生したもので、塗膜の柔軟性がなくなったことが原因です。

外壁に幅が0.3mm以上、深さが5mm以上のひび割れを構造クラックと呼びます。

構造クラックを放置すると、クラックの隙間から雨水が侵入し、外壁内部の下地に悪影響を及ぼす恐れがあり、雨漏りに発展する可能性があります。

 

 

笠木からの雨漏り発生原因

 

笠木とはバルコニーの手すり壁上部に被せてある部材のことで、手すり壁内部へ雨水の侵入を防ぐ役割があります。

バルコニーの手すり壁は、直接雨水に晒される機会も多く、雨漏りを起こす可能性があるとも言えます。

手すり壁が原因となる雨漏りの場合は、外壁と笠木の取り合いや笠木同士の継ぎ目、笠木の上に設けてある手すりなどからの雨漏りが多く、雨漏りを防ぐために専用のバンドやシーリングを充填することによって防水機能を高めています。

専用バンドやシーリングが劣化してしまうと、防水機能が失われ雨漏りのリスクが高まります。

また、笠木や手すりを固定するために打ち込まれたビスや釘の緩みや浮きといった症状が起こると、その隙間から雨水が侵入しやすくなり、雨漏りを引き起こす可能性があります。

 

 

雨漏り発生原因のメンテナンス方法

 

バルコニーの床(防水層)

定期的にトップコートの塗り替えを行い、防水層を保護しましょう。

トップコートが劣化すると、紫外線や雨風によって防水層を傷めてしまいます。

トップコートの塗り替えは、5年を目安に行いましょう。

防水層に劣化や傷みが出てしまったり、雨漏りまで発展してしまったら、改めて防水工事を施工する必要があります。

 

外壁・手すり壁

サイディング同士の継ぎ目(目地)のシーリングは、環境にもよりますが5年程度で劣化が始まります。

劣化症状としては、可塑剤(かそざい)材料をやわらかくする成分が染み出て汚れが付着し、触ると固くなり、クッションの役割を果たせなくなってしまいます。

定期的に状態を確認するようにし、10年を目安に打ち替えを行いましょう。

サイディングにひび割れや反りが見られる箇所は、矯正することが難しいため、新しい外壁材に交換する必要があります。

また、経年劣化で外壁の寿命が迫っている場合は、全体的に外壁の張り替えやカバー工法といった施工をおすすめします。

 

モルタル壁

モルタル壁で雨漏りとなり得る原因は、外壁表面に見られるクラック(ひび割れ)です。

クラックと言っても、すべてのクラックが雨漏りの原因となるわけではなく、幅0.3mm以上の構造クラックは補修が必要です。

シーリング材や樹脂モルタルを充填する工法で補修します。

 

笠木

笠木同士の継ぎ目や外壁との取り合いなどシーリングは、環境にもよりますが、5年程度で劣化が始まります。

劣化が進み、シーリングのひび割れや剥がれといった症状が現れたら防水機能が失われ雨漏りのリスクが高まります。

雨水の侵入を防ぐには、10年を目安にシーリングの打ち替えを行うことをオススメします。

笠木が金属製の場合、変形や錆といった劣化症状で雨漏りのリスクが高まります。

定期的に塗装を行うことで、防水性を維持し、錆といったリスクも抑えられます。

すでに変形や傷みがあり、破損してしまっている場合は、交換することをオススメします。

 

 

まとめ

 

ベランダとバルコニーの違いは、2階以上に設置されていて、屋根があるのがベランダ、屋根がないのがバルコニーです。

ルーフバルコニーとは、床が下階の屋根スペースを使って設置されたバルコニーのことで、バルコニーの下にはお部屋が存在します。

雨水や紫外線に晒されやすいバルコニーは、雨漏りが起こりやすい場所にあります。

バルコニーの床(防水層)からの雨漏りを防ぐために、5年を目安にトップコートの塗り替えが必要です。

防水層に劣化や痛みが現れたら、改めて防水工事を施工する必要があります。

サイディング目地のシーリングは、環境にもよりますが10年を目安に打ち替えることで、雨水の侵入を防ぎます。

モルタル壁のクラックは、幅0.3mm以上、深さ5mm以上の構造クラックは、シーリング材や樹脂モルタルを充填することで雨水の侵入を防ぎます。

手すり壁の上部に取り付けられている笠木も雨漏りの原因となりやすい箇所と言えます。

定期的に点検を行うことをおすすめします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

船橋市と習志野市を中心に外壁塗装と防水工事を行っている習志野建装では、無料相談を受け付けています。

ベランダやバルコニーからの雨漏りが気になる方や不安なことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

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