外壁塗装で使用する5種類の塗料と選び方を詳しく紹介

1.外壁塗装で使用する主な塗料

1-1.アクリル系塗料

アクリル系塗料の主成分はアクリル樹脂で、透明度の高い合成樹脂でできています。他の塗料よりも軽量なので、重ね塗りがしやすいのが特徴です。また、塗料に光沢があり、色をくっきりと見せられるというメリットがあります。 アクリル系樹脂のデメリットは耐久性の低さです。紫外線に弱く、太陽の光を浴び続けると劣化してしまいます。アクリル系樹脂で外壁塗装をする場合には、頻繁な塗り替えが必要になるでしょう。

1-2.ウレタン系塗料

ウレタン系塗料の主成分はウレタン樹脂で、アクリル系塗料よりも防水性に優れています。他の塗料に比べて柔らかく、雨どいなどの塗装にも使用可能です。ヒビ割れの補修などにも使用できる塗料のため、外壁の一部分が剥がれた際にも使えます。 ウレタン系塗料のデメリットは耐久性の低さです。アクリル系塗料よりも耐久性に優れていますが、他の塗料と比較すると劣ります。アクリル系塗料と同様、定期的な塗り替えが必要です。

1-3.シリコン系塗料

シリコン系塗料の特徴は耐久性の高さです。アクリル系塗料やウレタン系塗料よりも耐久性が高く、費用対効果に優れています。また、防汚機能が高いのできれいな外観を保てるでしょう。 シリコン系塗料のデメリットは高額なことですが、劣化しにくいので頻繁に塗り替えなくてもよいというメリットもあります。そのため、最近では多くの住宅の外壁塗装でシリコン系塗料が使われています。

1-4.フッ素系塗料

フッ素系塗料の特徴は優れた耐久性です。シリコン系塗料と比較しても耐久性があり、1回の塗装で15年以上は保てるでしょう。光沢感もあるので、きれいに仕上げたい方におすすめです。 デメリットは費用です。シリコン系塗料よりも高額なので、前もって費用の見積もりをしておきましょう。以前は商業施設で用いられていましたが、最近では住宅の外壁塗装にも使われている塗料です。

1-5.ラジカル系塗料

ラジカルとは2010年頃に販売を開始した新しい塗料です。付帯電子を持ち、高耐候酸化チタンや光安定剤を主成分としています。ラジカル系塗料のメリットは耐久性に優れているところです。シリコン系塗料と同じ価格ながら、フッ素系塗料に引けを取らない耐久性を兼ね備えています。 ラジカル系塗料の別の特徴は、塗装する場所を選ばないところです。滑らかに伸びるため、複雑なデザインをした外壁でも比較的簡単に施工ができます。 ラジカル系塗料のデメリットは施工事例が少ないことです。他の塗料に比べると比較的新しいので、実際に使用した方の感想を聞くのが難しいです。

2.塗料別の比較表

塗料耐用年数	どのような方におすすめか
アクリル系塗料	5～8年定期的に塗り替えをする方、費用を抑えたい方
ウレタン系塗料	8～10年塗料の剥がれを何とかしたい方、リーズナブルに塗り替えをしたい方
シリコン系塗料	10～15年人気のある塗料を使いたい方
フッ素系塗料	15～20年塗り替えの頻度を減らしたい方、長期的な費用対効果を重視する方
ラジカル系塗料	12～18年費用対効果にこだわる方。

3.塗料の選び方

最適な塗料は築年数や外壁の状態によっても異なります。施工業者などの業者に相談しながら、最適な塗料を選ぶのが最善といえるでしょう。業者に依頼すれば、壁の状況を入念に調査して、ご自宅に最も適した塗料を紹介してもらえます。

3-1.外壁塗装は費用対効果が大切

外壁塗装は費用がかかるので、できるだけ低価格に抑えたいという方も多いです。 安価な塗料を使用すれば費用を抑えられますが、塗料の防護膜の劣化が早いので注意する必要があります。防水性を失った場合には塗り替えをしなければならず、費用がかかるでしょう。 耐久年数の長い塗料は高額ですが、塗り替えのスパンが長くなるので長い目で見れば費用を安く抑えられます。施工業者と相談しながら最適な塗料を見つけましょう。

4.まとめ